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さくらの森眼科

院長

一尾 享史氏

2022年、自身の地元である鈴鹿市に
「さくらの森眼科」を設立した一尾享史氏。


これまで、大学病院での専門外来を担当し多くの手術症例をこなす一方、昴会アイセンターでは白内障・網膜硝子体分野チーフサージャン(現・手術顧問)として、豊富な網膜手術の経験を積んできた。

現在も、アイセンターでの難症例の執刀や手術指導を続けている。
小児眼科やコンタクトレンズの処方も行うまちのお医者さんでありながら、これまでの技術力を活かし白内障手術や硝子体手術などにも対応。

最新設備の導入や快適な院内環境を整え、大学病院・総合病院に引けを取らない高度な医療を提供している。

 

PROFILE

大阪医科薬科大学医学部医学科を卒業後、総合病院・大学病院で経験を積み、三重大学医学部で眼科助教に就任。その後昴会アイセンターにて白内障・網膜硝子体分野チーフサージャン(現・手術顧問)を務め、手術の経験を積みながら、自己研磨に励む。退任後、開業し現職に。

 

確かな技術と設備で
最新鋭の医療を地域に提供したい

患者さんの負担を第一に考え
理想の医療を追求する

 

父は産婦人科医、母は眼科医であるという一尾先生。医者を目指したのは、やはり両親の影響が大きかったのでしょうか。


 「物心ついたときから、人の役に立つ仕事に就きたいと思っていました。これはどんな職業にも当てはまることだと思いますが、その中で医者を選択したのは、やはり両親の存在が大きいと思います」


さまざまな診療科目がある中で、眼科を選択したのは、なぜですか。

 「私は手先が器用なので、それを活かしたいと思いました。心臓血管外科や脳神経外科も視野に入れましたが、私のライフスタイルに最もマッチしたのが眼科だったんです」


―2022年に「さくらの森眼科」を開業されましたが、もともと開業したいという考えはお持ちだったのでしょうか。


 「生まれた地域に、私ができることで貢献したいという思いはずっと抱いていて、それが開業につながりました。また、自分が思い描く理想の医療を追求したいというのも、理由の一つです」

先生が思い描く、理想の医療とは?


 「一般的な開業医の場合、手術となると大学病院や総合病院を紹介されて転院することが多いですよね。でも、それでは患者さんは不安になるし、負担も増えてしまいますよ。当院は手術に注力していて、大学病院などに匹敵する、あるいはそれ以上に最新の医療・検査機器を導入し、白内障や緑内障の手術、硝子体手術などを日帰りで行っています。私が目指すのは、結膜炎、コンタクトレンズの処方、お子さんの目やになどはもちろん、手術が必要な患者さんまで対応できる、目の悩みはなんでも解決できるクリニック。私は、術者としてのピークは30代後半〜40代だと思っています。そのため、30代のうちに開業したかったのです」


最新の設備を取り入れることは、患者さんの負担軽減にもつながるのですね。


 「最新の設備と医師の腕、これに尽きますね。少しでも手術時間を短縮させることは、合併症リスクの軽減にもつながります。当院は開業以来、重篤な合併症は起こっていません。最新の医療機器と技術によるところだと思います。また診察においても、散瞳(瞳孔を広げる)検査をしなくても眼底まで観察できるカメラを導入し、車の運転を制限することなく眼底検査を受けていただけます。郊外なので、車で通院できないと困る患者さんは多いですから。より詳しい検査が必要となったときだけ、散瞳検査を行います。他にも、待ち時間を少しでも減らすため、オンライン予約やLINE予約も取り入れています」

医師としての原点を忘れず
より高度な医療提供を目指す

開業されて2年近くが経ちますが、勤務医時代との違いを感じることは?


 「医者としてのスタンスは変わりませんが、やはり思い描く医療の実現が近づいていることを感じ、よりやりがいを感じますね。大変だと感じるのは、20人以上のスタッフがいますから、その人生も一緒に背負っているという責任感でしょうか(笑)」


開業にあたって重視すべきことなど、これから開業を考えている方に伝えたいことがありましたらお聞かせください。


 「開業にあたり、土地選びや設備投資、システムの導入など、思い悩むことが多いと思います。そんなときには原点に立ち返り、なぜ開業しようと思ったのか、自分が理想とする医療はなんなのかを思い出すことが大切です。それを核にして選択する。そこでどうしてもズレが生じてしまうなら、開業しなくても道は色々ありますから。開業は一つの選択肢に過ぎないと思います」


今後の展望についてお聞かせください。


 「現在まだ対応できていない治療や、より最新の医療を提供していきたいですね。例えば、近視・遠視・乱視を矯正する屈折矯正手術。代表的なものにレーシックやICLなどの導入を検討しています。何かあっても『さくらの森眼科』に相談すれば大丈夫と安心して頼っていただける存在になりたいです」

 

 

院内には、検査室、診察室、コンタクト処方室のほか、手術室を完備。Optos(超広角走査レーザー眼底カメラ)やOCTA(OCT angiography)などの最新設備も有する。また郊外という土地柄もふまえ、駐車場は23台分完備。

 

さくらの森眼科
三重県鈴鹿市岸岡町3390 
059-389-6667